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特集

「大学院校舎地下1階カウンターから20年」

三田ITC 徳永 澄香


 1992年6月から、20年余にわたり親しんできた三田ITCカウンターからの景色とも、はやあと少しでお別れとなります。2013年9月に定年退職を迎えるにあたり、利用者サービスの推移など、しばし振り返ってみることにします。

 当初の主な窓口業務は、大型計算機の利用登録・入金(従量課金システム)・削除の申請受け付けでした。年度初めの課題登録隊、年度末には課題削除隊がぞくぞくと押し寄せましたが、まだのどかな牧歌的なる時代でもあり懐かしさを覚えます。

 新設331教室に初めてWindowsがやってきた!1994年、そしてすべてのパソコン室にWindows95が導入された1997年度頃から様相が一変してきました。パソコン室利用者が急増し、メール・インターネットなどへの質問・相談が一気に活発となりました。従量課金体制から新登録料システムへの移行と相まって、従来の大型計算機を中心とした窓口体制から、手続業務+「質問・相談業務」にはっきりと切り替わっていくことを実感しました。

 WindowsNTの認証システム導入後の1998年の新学期には、前年度までの利用者と日吉から進級してきた学部生の新規申請で、大学院校舎地下1階のロビーから階段踊り場を越え大学院校舎1階ロビーにかかるほどに人が溢れました。

 1999年度より全員アカウント体制がスタートしましたが、学内設置パソコン利用するにはキャンパスごとに「情報ネットワークアカウント」の取得が必要だったため、日吉から進級した学部生、大学院新入生の申請が始まる春学期の混乱は毎年繰り返されました。2003年4月には身動きのとれない混雑の中でドアのガラスが割られてしまう事件が発生したほどです。人の誘導もままならぬ程の新学期の混乱状況は、個人パソコンでの無線LAN利用が急増した2006年ごろまで続きます。

 近年のカウンター業務はアカウント発行に加えて、個人パソコンでの無線LAN利用のサポート、keio.jp関連相談対応、ソフトウェアの貸出などが主な業務になっています。

 2012年度より各キャンパス情報ネットワークアカウントは、三田・日吉・信濃町・矢上(理工学)・芝共立(2012年8月~)共通の「ITCアカウント」として完全統合されました。加えて2014年度に試験運用を検討しているkeiomobile2の「パスワード認証方式(年度更新なし)」が公開されれば、従来からのアカウント発行・サポート業務は大きく軽減し、受付カウンターの様子も再び変容していくことと思われます。今後はヘルプデスク的側面をより充実させていく方向になるのでしょうか。

 メールで寄せられる意見や要望も貴重ですが、受付カウンターや相談コーナーでは、各キャンパスITCや他部署との連携なくしては解決できない問題が日々発生しており、利用者の声を直接聞ける現場としても大事にしていきたいものです。

 私とともに三田ITCカウンターに立っていただきました歴代8名の事務嘱託の方々、地階パソコン室の相談コーナーの最前線で利用者対応に汗をかいてくれた百名を超える学生コンピュータ相談員の方々、そしてお世話になりました多くの皆さまに深く感謝申し上げます。

最終更新日: 2013年11月12日

内容はここまでです。