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提言

信濃町キャンパスという特殊性の中で

信濃町ITC 所長:中川 種昭


“ユーザー目線の信濃町ITC所長”というスタンスを言い訳に、素人感覚のぬけないまま、この役を拝命して8年を迎えようとしています。全体のITC所長は私にとっては3人目になる野寺先生になりました。

信濃町キャンパスは医学部、看護医療学部そして薬学部の3学部の教学機能と、医学部を主体とする研究機能、慶應義塾大学病院という診療機能を支えて行く役割があります。信濃町ITCは、現在教学機能と研究機能が円滑になるようなお手伝いを主体に行っています。病院に関しては、診療情報が濃密な個人情報を含むことから、病院システム部が行ってきていますが、事務局同士は協力をしながら円滑な情報が得られる環境を整えています。

就任当初は無線LANが利用しにくい状況でしたので、基地局を少しずつ増やす事で公共スペースでの無線LANを利用できるようにすることにしました。原則はキャンパス内のどこでも誰でも簡単にインターネットができるような環境にしたいのですが、キャンパス内でやりとりされる情報内容に診療情報など、セキュリティレベルを高める必要のある情報が多いため、場所を決めて無線LANの暗号化を行い、認証した上で利用できるようにするというステップは外すことはできません。

最近、学生教育の近代化のために、iPadを利用した授業が行われるようになりました。2013年度の医学部新2年生への配布を皮切りに、毎年新2年生に配布され、今後2017年度までに医学部2年生から6年生の全学生に行き渡る予定です。そのためのネットワーク設備の整備を行っておりますが、まだ時々学生さんが一斉に情報を取りに来た時に、接続が悪くなってしまうという現象が起きることがあり、さらなる安定化を目指しております。

病院については、現在はネットワークの入口と出口の接続サービスのみを行ってきていますが、電子カルテ化や、病室でのインターネット利用、教職員の病院内での無線LAN利用希望など、IT化の波はものすごい速度でやってきていますので、病院システム部と協力をしながら、利便性を高めていきたいと思います。

2017年の医学部100年に向けて、新病院棟の建築が進んでいます。もし、今後もこの立場をいただけるようでしたら、より多くの場所で無線LANを利用していただけるようにする事、変遷する医学、薬学、看護学教育へのITサービスのさらなる充実、そして病院への貢献をして行きたいと考えております。毎年申し上げることですが、現状を超えるサービスを展開するためには人的増員が必要と考えます。世の中におけるIT化の波の中で義塾の情報サービスの更なる充実のためにITCの人的配置の充実をぜひとも実現していただきたく切望しております。

最終更新日: 2015年8月28日

内容はここまでです。