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提言

本格的な大学グローバル化の波

湘南藤沢ITC 所長:植原 啓介


SFCでは、2011年にGIGA(Global Information and Governance Academic)プログラムが始まって5年が経ちました。当初は情報通信技術を中心として環境情報学部のみで始まりましたが、2015年からは総合政策学部でも学生の受入が始まっています。キャンパスでも、GIGAの入試で入学した学生を良く見かけるようになりました。

当初、情報通信分野をプログラムの中心に据えていたこともありますが、それを差し引いてもGIGAの学生にとって情報通信技術は生命線です。実家や出身地の友達とのコミュニケーション、キャンパスライフにおける情報の入手、授業のための課題提出など、様々なことが情報通信技術によって支えられています。ITCの責任も重大といったところでしょうか。湘南藤沢ITCでは、GIGAの学生のサポートも含め、様々な情報の多言語発信に向かって努力をしているところです。

もともと、グローバル化と情報技術は相性の良いものだと思います。インターネットは、国境を作らずにここまで発展してきました。インターネット上で発信される情報は、あらゆる国にいる人々に瞬時に情報を拡散されます。このことから、様々な産業の変革が起きています。

大学においても、多くの有名大学がMOOCs(Massive Open Online Courses)を提供しています。既に、地理的に分散した教育は当たり前のものになっているのです。山間部や離島に住んでいても、大学が提供するMOOCsの授業を受ければ、大学の講義を受講し、単位を取得することができます。個々の大学は、このようなオンラインコースによってもたらされるグローバル化の波を超えて、その存在意義を考えなおさなければならないのではないでしょうか。

SFCにおいては、前述のGIGAプログラムの開始に伴って、多くの授業が英語で開講されるようになりました。しかし、情報通信技術を活用した本来の意味でのグローバルな教育プログラムへの参画には至っていません。多言語化によるグローバル化は必要なことだと思いますが、情報通信技術の専門化として、別の方向での大学のグローバル化についても本格的な検討が必要な時期に来ているのだと思います。

最終更新日: 2016年9月7日

内容はここまでです。